プレイヤーにマターボードを与え、様々な依頼をする謎の女性。 言動にも意味不明な点や謎が多く、話し方も虚ろで、不可解な部分が多い。間違った意味の単語を使い、謝罪する。 まるで今後何が起こるのかを知っているようなことを言い、プレイヤーにマターボードによる歴史の改変を持ちかける。 ファーストプレイではだんだんわかりやすい日本語になっていく仕様。 セカンドキャラ以降のプレイでは初めからある程度わかる日本語で話すようになる。
マターボード入手可能な時に近づくとイベントが強制で発生する。 序盤はイベントが終わるといなくなってしまうため、全身を近くで見ることができないが、 Episode2に突入するとショップエリア内に常時現れるようになり、一際特徴的な姿をじっくり見ることが出来るようになる。 (Episode1しかなかった時も、実装中のマターボードのキーポイントとストーリークエストを全てクリアすれば全身を見ることができた) 「新たな偶時を掴むための準備には今しばらくの時間を要する」
シオンは観測者であり、自ら動くこともなく、動ける状態にもなかった。 まだ右も左もわからない最中のプレイヤーにマターボードを託し、マトイを助けることを依頼する。 その後のシオンの説明も、その目的を見ぬくことも難しく、マターボードを託されたプレイヤーは自らの選択で未来を選び取る。 マターボードを託す度に、十分な説明もしないままプレイヤーに託すばかりのシオンは謝罪の言葉を繰り返すのだった。
マトイの救助から始まった物語は様々に紡がれていく。 襲いかかる【仮面】と、狂気に取り憑かれたゲッテムハルト、メルフォンシーナとの遭遇。 惑星・ナベリウスでの捜索を切欠に得た武器の破片と、それを見て情熱を取り戻した武器職人との出会い。 惑星・リリーパの砂漠に暮らすリリーパ族と交流を深め、隠されていた破片を見つけ出し 惑星・ナベリウスの龍族にはダーカーと対峙するアークスの能力を示し、信用を得て破片を託された。 3つの破片より修繕された「白錫クラリッサ」の消失と共に起こった、ウルクとテオドールの交錯。 ゲッテムハルトらにより解放が許されてしまったダークファルス【巨躯】の復活と、ダークファルス【若人】との邂逅。 造龍クローム・ドラゴンの暴走と、その影を追っていた謎の少女が知った真実と、導いてくれた大恩… 時に寄り道のように交流し、時に残酷な影を落としながら、プレイヤーはシオンの導きの中で経験を深めていった。
【巨躯】復活と造龍の暴走をきっかけに、シオンを知ろうとする男がついに姿を現す。 これまでに至る全ては、シオンがその男…ルーサーに知られないように、因縁にケリをつけるためだった。 また謎のアークス、サラの導きによりシャオと出会い、時間遡行による過去の改変によって、ルーサーがもたらした影に未来を託した。 ここに至ってなお、プレイヤーに頼らねば成らないことを謝罪し、しかしマトイを助けてくれた事に深く感謝を伝える。 今になって昔を思い、「なかったこと」にすれば…そう語るシオンの手を、マトイは手に取ってプレイヤーに助けられ出会えたことの感謝を伝える。 そうしてついに、シオンの託したマターボードが導いた未来は「再誕の日」を迎えようとしていた。
オラクル船団の中枢、マザーシップの内部に存在する惑星「シオン」が彼女の本体。 惑星を覆う海そのものがひとつの生命となって知性を得た「もの」で、途方もない演算能力で宇宙を観測し、「全知」と呼べるほどの知識を得るに至った存在。 彼女は自らを「演算する海」「宇宙の観測者」と称し、「宇宙の理(アカシックレコード)」そのものであるとルーサーは述べている。 ただし「観測した現在の状態に基づいた演算によって起こり得る未来を知る」と言う点では、数学者ラプラスが提唱した概念「ラプラスの悪魔」に近い。 やがて人間(フォトナー)と接触した彼女は、彼らと共に歩み、彼らが成すことを見届けるために、自らを外装で覆い巨大な移動惑星となった。 シオンの台詞に度々登場する「わたしたち」とは、彼女と融合したフォトナーたちのことであり、 プレイヤーの前に現れるシオンの姿は、彼女に最初に触れたフォトナーの外見を真似たものである。 オラクル船団をその演算能力によって維持しており、シオンの死は全アークスシップの機能停止を意味する。
【EP2】5章再誕の日にて、マザーシップ内部に侵入したルーサーにシオンが取り込まれ、オラクルの各シップには原因不明の異常が発生する事態となる。 しかしシオンは内部からルーサーの行動を阻害し、すべての過去を清算する計画の仕上げとして、プレイヤーに自らを殺すことを依頼する。 プレイヤーの攻撃によってシオンは死に、オラクルの制御は新たなマザーシップ「シャオ」に引き継がれ、ルーサーの目論見は潰えた。
ファルス・アンゲルとの戦闘後、シオンの海と融合していたフォトナーたちが紡いだ残留思念として再度、姿を見せる。 マトイとプレイヤーたちに最後の願いを伝え、彼らが脱出する時間を稼ぐために【敗者】の足止めを試みた。 走り去っていくプレイヤーとマトイを見送りながら「優しき私の縁者たち」と述べており、プレイヤーの正体に関する台詞を残している。
「未来というものはどうなるかわからないから……楽しいんじゃないか」 「最後の最後、今この時……わたしは、寂しくなかったぞ」
また、再誕の日をクリアすると同時にマザーシップ「シオン」が【敗者】共々消滅してしまうため、【EP2】第5章をクリアした時点でシオンの姿をアークスロビーで見ることが出来なくなった。
【双子】の内的宇宙の中で生存していたルーサーから彼女にまつわる話が出てくる。 【深遠なる闇】と呼ばれている存在は、元々はフォトナー達がシオンを模して作り出した人工全知存在であり、早い話がシオンと【深遠なる闇】は親戚関係ということになる。 【深遠なる闇】は今でこそ宇宙の災厄の根源とされているが、製作目的自体にそのような悪意は存在せず、当時の時代背景が原因でマイナスに偏ったフォトンの影響で偶然そうなってしまった存在であり、(この点は旧作で登場したマザートリニティに似る) そうなることはシオンなら十分予見できたはずだったにも関わらず、シオンは【深遠なる闇】の原型となる人工全知存在の製作を止めようとしなかった。 今となっては当事者が死亡しているため推測することしかできないが、ルーサーは「寂しかったから破滅的未来が訪れることがわかっていてなおそれを止めたくなかったのではないか」と彼なりに推察している。
ルートAをクリアした後(ルートBのバッドエンドも同様)、 「これも、一つの答え。だが、答えは一つではない。」 「可能性は、すでに紡がれている。貴方の未来に、答えはある。」 というシオンの台詞を聞くことが出来る。 シオンの力により時間遡行した描写に取れるが、実際にはそうではない模様。
ルートBの終盤、仮面の「起きろ、クラリッサ!否、シオンよ!」の言葉に反応し、マトイを救うために力を貸してくれる。 また、灰色の水の中のような空間(精神世界)で、プレイヤー、マトイ、【仮面】、シオンの4人で会話をするシーンがある。
「【深遠なる闇】はわたしたちが受け取った。」 「彼女が救われた歴史もわたしは知らなかった。」
と言った会話から、クラリッサに眠る残滓の状態でも自律的な思考を持ち続けていることが伺える。 ※画像のシオンが白いのは、精神世界全体が白い光に包まれているため。
クラリッサの行方 【仮面】の策によって【深遠なる闇】の力を吸収したクラリッサはマトイを救い出すと同時にその姿を消す。(この時点でクラリッサ自体がどうなったかの描写が無い) その後、精神世界にて【仮面】とシオンの会話を終え、目を覚ましたプレイヤーとマトイが見た【深遠なる闇】化した【仮面】の手にはクラリッサが握られていなかった。 エンディングが始まるとクラリッサが海の底へと落ちて行く演出があり、底に着くと杖部分が光となって消えて行き、最後には光玉の部分が破裂して完全に消滅してしまう。 ※画像クリックで拡大。
フォトナー達が作り出した人工全知存在は【深遠なる闇】だけではなかった。プロトタイプのようなものが複数製作された末に誕生したのが【深遠なる闇】(と化した個体)である。
最初に作られたものは演算能力は完璧だったが、制御不能だったため亜空間に投棄され、別次元に流れ着いた先でフォトナーへの恨みを募らせた。これが地球にいたマザーである。
その後二つの個体が完成し、一つは処理能力が、もう一つは演算能力がシオンより劣っていた。フォトナーはこれらを融合すれば完璧になると考えて二つを衝突させたが、結局惑星が一つになっただけであった。 これが惑星アムドゥスキアであり、二つの人工全知存在こそが伝承にある天国龍テリオトーと磁獄龍カッシーナの正体である。
人工全知存在のプロトタイプはこれら3体の他にもまだ存在する可能性が高い。
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